これから電験2種2次試験を突破するため勉強する人へ向けた記事です。
社会人、独学で電験2種2次試験に3回目の試験で突破した私が合格するためにどんな勉強方法でどのくらいの期間すればいいのか解説していきます。
2次試験の難易度
過去5年の合格率
年度 | 受験者 | 合格者 | 合格率 |
2022(令和4)年度 | 2,904人 | 698人 | 24.0% |
2021(令和3)年度 | 2,407人 | 413人 | 17.2% |
2020(令和2)年度 | 2,512人 | 701人 | 27.9% |
2019(令和元)年度 | 2,513人 | 574人 | 22.8% |
2018(平成30)年度 | 2,624人 | 381人 | 14.5% |
合格率で見ると20%前後で推移し、合格者は600人程度となっています。
数字だけ見るとそこまで難しく感じませんが、解答方式が記述方式になった事によりいままでの選択方式とは段違いに難しいです。
その他の詳細は下記リンクをご覧ください。
教材の選び方や勉強方法について
過去の問題を解いてみる
電力・管理科目は6問中4問と機械・制御科目は4問中2問を解く必要があります。
全部を解く必要はないので自分の得意な問題と不得意な問題を把握するといいでしょう。
計算問題については過去問題の傾向や類似問題がないか把握しておくとよいでしょう。
計算問題
- 得意の問題を完璧に解けるようにする
- 苦手な問題は最低限の部分点がとれるよう公式など基本の進め方は暗記する
論説
- 過去問はあまり参考になりませんが解答の仕方は練習した方がいいです
過去の問題は電気技術者試験センターで問題と解答が公表されています。
過去問題集であれば解答の解説があるのでわかりやすいです。
参考書を使用する
電力・管理
計算問題と論説問題の両方を解く必要があるので参考書を用意した方が良いです。
計算問題は過去問から出てきやすい所を中心に解けるようにしましょう。
論説問題は幅広く覚えることが大事です。じっくり読み込むよりはなんとなくでも答えられた方が良いと思います。
機械・制御
ほぼ計算問題が出ると考えて良いです。
問題の範囲もほぼ固定されています。
- 同期発電機、誘導電動機
- 変圧器
- 整流回路
- フィードバック制御
以上の4つから出るため、2つに絞って勉強するのが良いと思います。
電気専門誌を読む
電力・管理の論説を解答する為には幅広い知識が必要と書きましたが参考書だけでは限界があるので他からも知識を取り入れる必要があります。
現場で仕事をしている方はその範囲について詳しいので解答できますよね。
自分の専門外であれば分からない事が多いので電気専門雑誌を読むことをお勧めします。
電験2種の予想問題などが書かれている電気専門雑誌もあります。
YouTubeを見る
勉強に行き詰ったら動画をみるのも良いでしょう。
数は少ないですが「電験2種」で検索すると問題の解説動画がでてくるので息抜き程度に見ると良いと思います。
勉強計画を立てる
1次試験から受験の場合と免除の場合で変わると思うので自分の現状に合わせ計画しましょう。
自分の勉強スケジュールを例で記載します。
月 | 試験科目 | 方法 |
3 | 電力・管理 | 過去問題 |
4 | 電力・管理 | 参考書 |
5 | 機械・制御 | 過去問題 |
6 | 機械・制御 | 参考書 |
7 | 1次試験 理論 | |
8 | 1次試験 理論 | |
9 | 電力・管理 | 参考書 |
10 | 機械・制御 | 参考書 |
11 | 2次試験対策 | 予想問題 |
5回目受験のスケジュールでした。
勉強を進める
- 過去問題を解いてみる。(問題の傾向を把握しましょう)
計算問題は類似問題があるので重点的に解きましょう。
↓
- 参考書から暗記すべき公式や論説を覚える。(電気専門誌やYouTube、仕事関連なども活用しましょう)
計算問題は繰り返し練習する、論説は幅広く知識を取り入れましょう。
↓
- 試験日が近くなったら予想問題を活用しましょう。
予想問題が当たる事もあるので見直しをしましょう。
最後に
試験に合格するには多少の運も必要と言われています。
例えば仕事関係で取り扱っている所が問題として出ることもありますよね。ただし文字数など制限もあるので知っているからと言って余計なことは記入しないように気を付けてください。
運を引き寄せるためにはそれなりの準備が必要だと思います。できるだけ多くの知識を身に着け合格を目指しましょう。
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