※当ブログではアフィリエイト広告を利用しています

第2種電気主任技術者受験を考えている人へ

資格(電気系)

電験2種について

自分が電験2種を受験した時に調べた事や知っておきたかった事をまとめました。

これから受験する方は是非参考にしてください。

電験2種は役に立つの?

電験3種でも電気設備の管理・保安のスペシャリストとして扱われますが電験2種は上位資格です。

資格を持っているだけでも重宝されますが現場で働く人にとっては電験を持っているだけでなく実務経験を重ねてこそ輝く資格とも言えます。

電圧17万ボルト未満の事業用電気工作物の工事、維持及び運用の保安の監督を行うことができます。

電験3種との違い

・電圧が5万V→17万Vになったこと。

・発電所の出力が5千キロワット以上の発電所を除く→出力の制限はなし

上記の電気設備がある場所では必ず必要になる国家資格です。

1.就職や転職の際に有利になる

2.資格手当等含めた年収アップが見込める

3.シニア世代になっても活躍できる

今後、2030年にかけて第2種電気主任技術者が不足すると言われています。

試験の難易度に比べ電気主任技術者の待遇はそこまで良くないという声も聞かれます。

認定で免状をもらうという手もありますがさまざまな条件があり手続きを踏んでいく必要があります。

どうしても必要な場合は認定で取得するという感覚でいた方がよいと思います。

電験2種は試験は難しい?

結論から言うとものすごく難しい。

1次試験(マークシート)と2次試験(記述)に分かれています。

1次試験合格後に二次試験を合格する必要があります。

1次試験は4科目あり科目合格は2年後の試験まで免除されます。

2次試験は2科目あり科目免除などの措置はありませんが1次試験免除の期間は翌年のみ有効です。

1次試験合格率

1次試験 過去5年の合格率推移

年度受験者合格者合格率
2023(令和5)年度6,318人1,545人24.5%
2022(令和4)年度6,189人2,178人35.2%
2021(令和3)年度5,979人1,539人25.7%
2020(令和2)年度6,235人1,695人27.2%
2019(令和元)年度6,915人1,633人23.6%
2018(平成30)年度6,631人1,600人24.1%
参考:一般財団法人電気技術者試験センター

合格率は25%付近を推移していましたが2022年度の合格者は2000人を超え35%と高めです。

1次試験 受験者 合格者 科目別合格率
年度理論電力機械法規
2023(令和5)年度受験者
合格者
合格率
5,123人
1,714人
33.5%
4,480人
1,702人
38.0%
3,953人
2,848人
72.0%
4,329人
3,892人
89.9%
2022(令和4)年度受験者
合格者
合格率
4,974人
2,332人
46.9%
4,260人
2,885人
67.7%
4,319人
3,430人
79.4%
4,107人
2,780人
67.7%
2021(令和3)年度受験者
合格者
合格率
5,033人
2,074人
41.2%
3,662人
1,913人
52.2%
3,635人
1,881人
51.7%
3,899人
2,426人
62.2%
2020(令和2)年度受験者
合格者
合格率
4,960人
1,583人
31.9%
4,118人
2,873人
69.8%
3,899人
2,288人
58.7%
4,196人
2,522人
60.1%
2019(令和元)年度受験者
合格者
合格率
5,290人
1,791人
33.9%
4,715人
2,332人
49.4%
4,822人
3,032人
62.9%
4,778人
2,505人
52.4%
2018(平成30)年度受験者
合格者
合格率
4,511人
1,471人
32.6%
5,072人
3,040人
59.9%
4,104人
1,595人
38.9%
4,664人
2,422人
51.9%
参考:一般財団法人電気技術者試験センター

4科目合格者を含めた合格率では比較的高い数字で推移しています。

人によりますが難易度は理論>機械>法規>電力の順で左の方が難しいです。

電験3種と比べると理論以外は易しいと感じます。

年度別合格点
年度理論電力機械法規
2023(令和5)年度54点54点54点54点
2022(令和4)年度54点54点54点54点
2021(令和3)年度54点51点54点54点
2020(令和2)年度54点54点54点54点
2019(令和元)年度51点53点53点50点
2018(平成30)年度49点52点52点52点
参考:一般財団法人電気技術者試験センター

90点満点中54点以上で合格です。

年度や科目によって合格点が下がる場合もあり、合格者(合格率)との相関性がありそうです。

2次試験合格率

2次試験 過去5年の合格率推移

年度受験者合格者合格率
2023(令和5)年度2,682人474人17.7%
2022(令和4)年度2,904人698人24.0%
2021(令和3)年度2,407人413人17.2%
2020(令和2)年度2,512人701人27.9%
2019(令和元)年度2,513人574人22.8%
2018(平成30)年度2,624人381人14.5%
参考:一般財団法人電気技術者試験センター

過去10年を振り返ると合格者は300人から500人程度を推移していますが令和になり合格者が増えている傾向にあります。

年度別合格点
年度電力・管理 機械・制御
2023(令和5)年度100 点満点換算で 56.7 点以上(実得点 180 点満点で 102点以上)、
かつ、各科目ともに平均点以上
2022(令和4)年度100 点満点換算で 60.0 点以上(実得点 180 点満点で 108 点以上)、
かつ、各科目ともに平均点以上
2021(令和3)年度100 点満点換算で 60.0 点以上(実得点 180 点満点で 108 点以上)、
かつ、各科目ともに平均点以上
2020(令和2)年度100 点満点換算で 56.7 点以上(実得点 180 点満点で 102 点以上)、
かつ、各科目ともに平均点-5点以上
2019(令和元)年度100 点満点換算で 60.0 点以上(実得点 180 点満点で 108 点以上)、
かつ、各科目ともに平均点以上
2018(平成30)年度100 点満点換算で 60.0 点以上(実得点 180 点満点で 108点以上)、
かつ、各科目ともに平均点-5点以上
参考:一般財団法人電気技術者試験センター

合格条件

電力・管理と機械・制御の2科目の合計が合格点(60%)に達していること

電力・管理と機械・制御のどちらも平均点以上であること

1.年度により調整があり合格点が変わる。

2.1題当たり30点だが小問題の配点は公表されていないのでわからない。

3.合格・不合格にかかわらず自分の点数が公表されない。

上記のことからある程度の合格人数は決められていて調整されていそうですね。

どのくらい勉強すれば良い?

電験2種については人により差が大きいと思いますので電験3種を取得して10年経過した人ベースで参考にしてください。

2次試験では時間をかければ受かるというものでもないので参考程度に自分自身の勉強時間を載せています。

1次試験

8か月 参考書+過去問

1科目2か月目安で勉強すれば十分合格できます。

自分の状態に合わせて時間を調整するといいと思います。

2次試験

14か月 参考書+過去問+予想問題+電気技術書+動画など

どれくらい時間を割けば合格できるかは不確かで難しいところです。

どんな試験科目がある?

試験は1次試験(解答群15択)と2次試験(記述)に分かれています。

1次試験

試験科目A問題B問題制限時間
理論4問(小問各5問)3問(小問各5問)1時間30分
電力4問(小問各5問)3問(小問各5問)1時間30分
機械4問(小問各5問)3問(小問各5問)1時間30分
法規4問(小問各5問)3問(小問各5問)1時間5分


A問題

5問で構成され1問につき小問5つ

小問1つにつき3点

合計60点

B問題

3問で構成され1問につき小問5つ

理論と機械は問7と問8の選択問題

小問1つにつき2点

合計30点

A問題とB問題の合計が90点

科目合格は2年後の試験まで科目免除

2次試験

1次試験の免除は合格した年の翌年までです。

試験科目問題数解答数制限時間
電力・管理6題4題2時間
機械・制御4題2題1時間

問題の中から解答するものを選び用紙に記入していきます。

配点は1題当たり 30 点
電力・管理 4 題×30 点=120 点
機械・制御 2 題×30 点= 60 点

1発合格を狙う?

1回の受験で合格できる人もいますがかなり少ないと思います。

理由としては2次試験が圧倒的に難しいので1次試験から2次試験の間では勉強をしきれないです。

1年目 1次試験3科目

2年目 1次試験1科目 2次試験へ

といった感じで予定を立てていった方が現実的です。

2次試験への挑戦は1次試験合格の年とその翌年に限られるので考慮して立ち回るといいです。

最後に

使用した参考書です。

一次試験

理論 電力 機械 法規 過去問題集 5冊

一次試験の場合、自信のある方は過去問題集理論の参考書で合格できるかもしれません。

二次試験

電力管理 論説 計算 機械制御 論説 計算 過去問題集 5冊

基本的となる部分は参考書で学べます。

これに加え電気専門雑誌を読むと良いです。

OHMの予想問題、新電気のコンテンツを必要に応じて読むと良いです。

すきま時間にはYouTubeなど動画をみるのもおすすめです。

電験2種は5年かけて取得しました。その記事もありますので是非参考にしてください。

コメント

タイトルとURLをコピーしました