エネルギー管理士の受験を考えている人へ向けた記事です。
エネルギー管理士に合格した私が実際に免状を取得するまでにかかった費用を中心に解説します。
エネルギー管理士はどんな資格?
第一種エネルギー管理指定工場ではエネルギーの使用量に応じてエネルギー管理士を1~4人選任する決まりになっています。
第一種エネルギー管理指定工場とは年度のエネルギー使用量が原油換算で3,000kl以上の工場・事業場で全国に指定工場(大工場・大型商業施設・大病院など)が7454か所あります。
エネルギー管理士になる為には国家試験を受験する方法と認定研修による方法の2通りあります。
受験申請
受験申請はインターネット申請と受験願書提出の2つの方法があります。
インターネット申し込みがおすすめです。
申請はECCJ省エネルギーセンターホームページで行います。
インターネット申し込み
項目 | 費用 |
受験手数料 | 17,000円 |
受験願書提出
項目 | 費用 |
受験手数料 | 17,000円 |
受験の手引き 1部 | 140円 |
返信用封筒 A4 角2 | 6円 |
受験票の準備
受験票が届いたら受験票に写真の添付が必要です。
忘れずに行いましょう。
縦4.5cm×横3.5cm(パスポート写真と同じ大きさ)
項目 | 費用 |
証明写真 | 200円 |
勉強する為の参考書
過去問題集
過去の問題と似た傾向にある為、過去問題集は外せません。
項目 | 費用 |
過去問題集 | 2,750円 |
参考書
省エネルギーセンターが出している参考書があります。
この参考書の範囲から問題が出されているので用意した方が良いです。
電気分野
項目 | 費用 |
科目Ⅰ エネルギー総合管理及び法規 | 3,200円 |
科目Ⅱ 電気の基礎 | 5,700円 |
科目Ⅲ 電気設備及び機器 | 3,300円 |
科目Ⅳ 電力応用 | 5,500円 |
合計 | 17,700円 |
熱分野
項目 | 費用 |
科目Ⅰ エネルギー総合管理及び法規 | 3,200円 |
科目Ⅱ 熱と流体の流れの基礎 | 4,950円 |
科目Ⅲ 燃料と燃焼 | 3,080円 |
科目Ⅳ 熱利用設備及びその管理 | 6,490円 |
合計 | 17,720円 |
試験当日
試験場所への交通費がかかります。
試験場所は北海道、宮城県、東京都、愛知県、富山県、大阪府、広島県、香川県、福岡県及び沖縄県に限られています。
受験票に記載された試験会場を確認し早めに到着しましょう。
項目 | 費用 |
交通費 |
合格したら
合格通知が届いたら経済産業大臣に免状の申請を行います。現在は一般財団法人省エネルギーセンターが委託を受けています。
申請の際には実務従事証明書の提出が必要です。
実務従事証明書は事業場の証明が必要となります。
項目 | 費用 |
申請手数料 | 3,500円 |
振込手数料 | |
定型郵便+簡易書留 | 404円 |
エネルギー管理研修
もう一つエネルギー管理士免状の取得方法があります。
受講条件
3年以上の十分なエネルギー管理の実務経験を備え、実務経験で培われたエネルギー管理者として求められる相応の知識、技術的素養を「既にある程度保持された方」を対象とした国家資格の認定制度です。
修了試験がある為、必ず免状を受け取れるわけではないようです。
2回目から
項目 | 費用 | 備考 |
受講費用 | 70,000円 | 1回目受講 |
交通費 | ||
受講費用 | 50,000円 | 不合格で2回目受講 |
実際にかかった費用
私は3回の試験を受験し合格しました。
その時の費用をまとめました。
項目 | 費用 | 備考 |
参考書 | 17,700円 | 4冊 |
過去問題集 | 5,500円 | 2冊 |
予想問題集 | 3,500円 | |
受験料 | 51,000円 | 3回 |
交通費 | 3回 | |
免状申請 | 3,904円 | |
合計 | 81,604円 |
費用を考慮するとあまり役に立っていない資格の1つです。
エネルギー管理研修では70,000円なので2回で取得できれば試験による取得の方が費用を抑えられそうです。
試験と研修を比較しました
試験の場合は参考書を20,000円で計算します。
回数 | 試験 | 研修 |
1 | 37,000円 | 70,000円 |
2 | 54,000円 | 120,000円 |
3 | 71,000円 | 170,000円 |
4 | 89,000円 |
この他に交通費がかかります。エネルギー管理士免状が必要な人は是非参考にしてください。
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