自分が消防設備士甲4を受験した時に調べた事や知っておきたかった事をまとめました。
これから受験する方は是非参考にしてください。
消防設備士甲4は役に立つの?

私は自職場で自動火災報知設備や誘導灯の定期点検を行うために、取得を目指しました。
自動火災報知設備などの消防用設備の工事、整備及び点検を行うための国家資格です。
自動火災報知設備はあらゆる場所で設置義務があり、定期点検が必要になります。
消防設備士資格は「業務独占資格」であるため、仕事の需要が安定している面もあります。
1.就職や転職の際は有利になる
2.資格手当による年収アップ
又、定期の消防設備士講習を受講した際は有資格者の高齢化が進んでおり多くの人に消防設備士資格について知ってほしく活動しているとセンターの人が話をしていました。
今後はさらなる需要や好待遇を期待したいです。
消防設備士甲4試験の受験資格は?
いくつか抜粋して紹介します。
- 甲種消防設備士(受験する類以外)
- 乙種消防設備士(2年以上の実務経験有り)
- 電気工事士
この他にも国家資格等による受験資格や学歴による受験資格があるので詳しくは一般財団法人消防試験研究センター甲種受験資格のページを参照ください。
消防設備士甲4試験は難しい?

過去6年の合格率推移
年度 | 受験者 | 合格者 | 合格率 |
---|---|---|---|
2023年 | 16,432人 | 5238人 | 31.9% |
2022年 | 12,200人 | 4,278人 | 35.1% |
2021年 | 12,580人 | 4,803人 | 38.2% |
2020年 | 16,554人 | 6,159人 | 37.2% |
2019年 | 17,361人 | 5,831人 | 33.6% |
2018年 | 18,484人 | 5,986人 | 32.4% |
合格率は35%付近を推移していて勉強すれば受かる試験といえます。
どのくらい勉強すれば良い?
確実に受かるには4か月あれば十分
短期間しか時間がとれないのであれば2か月でも合格圏内まで可能
参考書を1冊読み覚えることと、予想問題や模擬問題を何回か行う時間が必要です。
科目免除する場合は時間短縮できます。
どんな試験科目がある?
試験は筆記試験(マークシート4択)と実技試験(記述+製図)に分かれています。
筆記試験
試験科目 | 出題数 |
消防関係法令 | 15問 |
基礎的知識 | 10問 |
消防用設備等の構造・機能・工事・整備 | 20問 |
合計 | 45問 |
実技試験
実技試験 | 7問 |
合格基準は筆記試験で各科目毎に40%以上で全体の出題数の60%以上の点数をとり、実技試験において60%以上の点数をとれた者です。
筆記試験に合格していないと実技試験は採点されません。
科目免除した方がいい?

甲4受験の際に科目免除できるパターンがいくつかありますので一部紹介します。
取得資格 | 免除科目 |
消防設備士甲種 | ・消防関係法令「法令共通」 |
電気工事士 | ・「基礎的知識 」及び「構造・機能及び工事・整備」の「電気に関する部分」 ・実技試験 鑑別等試験の問1 |
電気主任技術者 | ・「基礎的知識 」及び「構造・機能及び工事・整備」の「電気に関する部分」 |
技術士等 | ・「基礎的知識 」及び「構造・機能及び工事・整備」 |
免除を受ける場合は免状のコピーが必要になるので注意して下さい。
科目免除のメリット
1.問題の範囲が免除した分、狭くなる。
2.問題の範囲が狭くなるので勉強時間を減らせる。
科目免除のデメリット
1.免除した問題は正解扱いではなく除外扱いになる。
電気工事士、電気主任技術者で免除を受けた場合
「基礎的知識 」は全10問あり10問免除です。
「構造・機能及び工事・整備」は全20問あり「電気に関する部分」は12問、「規格に関する部分」8問です。
合格には最低40%以上の正解率が必要になるので最低ラインは次の通りです。
構造・機能及び工事・整備 | 問題数 | 最低合格ライン | 正解率 |
科目免除なし | 20問 | 8問 | 40% |
科目免除あり | 8問 | 4問 | 50% |
筆記全体では60%の合格率が必要になり表の通りです。
筆記全体 | 問題数 | 最低合格ライン | 正解率 |
科目免除なし | 45問 | 27問 | 60% |
科目免除あり | 23問 | 14問 | 60% |
電気工事士に限り実技問1の免除も加わります。
消防設備士甲種で免除を受けた場合
「消防関係法令」は全15問あり「法令共通」は8問、「法令4類」は7問です。
合格に必要な最低ラインは表の通りです。
構造・機能及び工事・整備 | 問題数 | 最低合格ライン | 正解率 |
科目免除なし | 15問 | 6問 | 40% |
科目免除あり | 7問 | 3問 | 43% |
筆記全体では60%の合格率が必要になり表の通りです。
筆記全体 | 問題数 | 最低合格ライン | 正解率 |
科目免除なし | 45問 | 27問 | 60% |
科目免除あり | 37問 | 23問 | 62% |
科目免除した方がいい人
- 勉強時間を減らしたい人
- 科目免除する分野が得意でない人
勉強時間は大幅にカット出来るため、時間が取れない方や科目免除する分野の勉強が得意ではない方は科目免除して短期集中するといいかと思います。
科目免除しない方がいい人
- 科目免除できる分野が得意若しくは覚えたてで点数がとれる。
- 消防設備士を活用する予定がある。
免除できる科目は少し勉強すれば点数がとれるとも言えます。
また、消防設備士として資格を活かすのであれば遅かれ早かれどうせ覚えなければいけません。
最後に
使用した参考書です。
自分の受験した時は工藤本と呼ばれるこの参考書が一番良く選ばれていました。


最近は上下巻2冊必要ですがこちらの方が良く選ばれています。
過去の問題が掲載されているので試験問題がそのまま出ることもあり繰り返し問題を解くこと暗記できます。
甲4の最難関である製図問題も申し分なく練習できおすすめです。
こちらの実際に受験した記事も参考にしてみてください。
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