消防設備士を受ける際は持ってる資格によって科目免除を受けられます。
しかし科目免除した方がいい場合としない方がいい場合があります。
今回は科目免除についてまとめました。ぜひご覧ください。
はじめに
科目免除した問題は正解扱いではありません。
除外され問題数が減る為、勉強時間が少なくて良い反面、簡単な問題を除外されたり1問あたりの比重が大きくなる事も考えられます。
メリット、デメリットを踏まえた上で決めてください。
免除の条件は以下に記載されているもの以外にもありますが多くの人が該当するものを選びました。
その他の免除条件は一般財団消防試験研究センターホームページより確認できます。
消防設備士4類
甲種4類
試験科目 | 出題数 | 最低合格点 | 最低合格点率 |
消防関係法令 | 15問 | 6問 | 40% |
基礎的知識 | 10問 | 4問 | 40% |
消防用設備等の構造・機能・工事・整備 | 20問 | 8問 | 40% |
筆記試験 合計 | 45問 | 27問 | 60% |
実技試験 | 7問 | 60% |
合格基準は筆記試験で各科目毎に40%以上で全体の出題数の60%以上の点数をとり、実技試験において60%以上の点数をとれた者です。
筆記試験に合格していないと実技試験は採点されません。
甲種4類 科目免除
電気工事士、電気主任技術者による免除
免除はしない方が良いです。
基礎的知識が免除
消防用設備等の構造・機能・工事・整備の電気に関する部分が免除
「基礎的知識」全10問が免除
「消防用設備等の構造・機能・工事・整備」は全20問あり「電気に関する部分」12問、「規格に関する部分」は8問です。
減る事により勉強時間の短縮になると思われますが電気工事士、電気主任技術者は軽く勉強すれば解ける問題が含まれています。
さらに電気工事士は実技試験の1問目が免除となりますが1問目は簡単です。甲4は実技試験で落ちる人が多いので簡単な問題は解いておきたいです。
試験科目 | 出題数 | 最低合格点 | 最低合格点率 |
消防関係法令 | 15問 | 6問 | 40% |
基礎的知識 | 0問 | 0問 | ー |
消防用設備等の構造・機能・工事・整備 | 8問 | 4問 | 50% |
筆記試験 合計 | 23問 | 14問 | 60.9% |
実技試験 | 6問 | 60% |
消防設備士甲種による免除
免除をおすすめします。
消防関係法令の法令共通が免除
「消防関係法令」は全15問あり「法令共通」は8問、「法令4類」は7問です。
各類共通の暗記事項です。時間が経ってしまえば忘れている部分が多いので勉強時間短縮した方が良いと考えます。
確実に点数が取れる保証もないので合格点には影響が出ないとも考えています。
試験科目 | 出題数 | 最低合格点 | 最低合格点率 |
消防関係法令 | 7問 | 3問 | 43% |
基礎的知識 | 10問 | 4問 | 40% |
消防用設備等の構造・機能・工事・整備 | 20問 | 8問 | 40% |
筆記試験 合計 | 37問 | 23問 | 62% |
実技試験 | 7問 | 60% |
乙種4類
試験科目 | 出題数 | 最低合格点 | 最低合格点率 |
消防関係法令 | 10問 | 4問 | 40% |
基礎的知識 | 5問 | 2問 | 40% |
消防用設備等の構造・機能・工事・整備 | 15問 | 6問 | 40% |
筆記試験 合計 | 30問 | 18問 | 60% |
実技試験 | 5問 | 60% |
合格基準は筆記試験で各科目毎に40%以上で全体の出題数の60%以上の点数をとり、実技試験において60%以上の点数をとれた者です。
筆記試験に合格していないと実技試験は採点されません。
乙種4類 科目免除
電気工事士、電気主任技術者による免除
免除はしない方が良いです。
基礎的知識が免除
消防用設備等の構造・機能・工事・整備の電気に関する部分が免除
電気工事士に限り実技試験の1問目が免除
「基礎的知識」全10問が免除
「消防用設備等の構造・機能・工事・整備」は全15問あり「電気に関する部分」9問、「規格に関する部分」は6問です。
減る事により勉強時間の短縮になると思われますが電気工事士、電気主任技術者所持者は軽く勉強すれば解ける問題が含まれています。
さらに電気工事士は実技試験の1問目が免除となりますが1問目は簡単です。乙4は実技試験で落ちる人が多いので簡単な問題は解いておきたいです。
試験科目 | 出題数 | 最低合格点 | 最低合格点率 |
消防関係法令 | 10問 | 4問 | 40% |
基礎的知識 | 0問 | 0問 | ー |
消防用設備等の構造・機能・工事・整備 | 6問 | 3問 | 50% |
筆記試験 合計 | 16問 | 10問 | 62.5% |
実技試験 | 5問 | 60% |
消防設備士甲種と乙種1~6類による免除
免除をおすすめします。
消防関係法令の法令共通が免除
「消防関係法令」は全10問あり「法令共通」は6問、「法令4類」は4問です。
各類共通の暗記事項です。時間が経ってしまえば忘れている部分が多いので勉強時間短縮した方が良いと考えます。
確実に点数が取れる保証もないので合格点には影響が出ないとも考えています。
試験科目 | 出題数 | 最低合格点 | 最低合格点率 |
消防関係法令 | 4問 | 2問 | 50% |
基礎的知識 | 5問 | 2問 | 40% |
消防用設備等の構造・機能・工事・整備 | 15問 | 6問 | 40% |
筆記試験 合計 | 24問 | 15問 | 62.5% |
実技試験 | 5問 | 60% |
消防設備士乙種7類による免除
どちらともいえません。
消防関係法令の法令共通が免除
基礎的知識が免除
「消防関係法令」は全10問あり「法令共通」は6問、「法令4類」は4問です。
各類共通の暗記事項です。時間が経ってしまえば忘れている部分が多いので勉強時間短縮した方が良いと考えます。
確実に点数が取れる保証もないので合格点には影響が出ないとも考えています。
「基礎的知識」は全5問ありこの全てが免除です。
1問あたりの比重は大きくなります。
試験科目 | 出題数 | 最低合格点 | 最低合格点率 |
消防関係法令 | 4問 | 2問 | 50% |
基礎的知識 | 0問 | 0問 | ― |
消防用設備等の構造・機能・工事・整備 | 15問 | 6問 | 40% |
筆記試験 合計 | 19問 | 12問 | 63.2% |
実技試験 | 5問 | 60% |
まとめ
いかがでしたでしょうか?
免除する問題は正解扱いではなく除外されることに注意してください。
試験科目 | 所持資格 | 免除 | 理由 |
甲種4類 | 電気工事士 | しない方がよい | 免除される実技の問題1は簡単 |
電気主任技術者 | しない方がよい | 免除される問題は少しの勉強で対応可能 | |
その他甲種 | おすすめ | 免除される問題の覚え直しが必要 | |
乙種4類 | 電気工事士 | しない方がよい | 免除される実技の問題1は簡単 |
電気主任技術者 | しない方がよい | 免除される問題は少しの勉強で対応可能 | |
甲種、乙種1~6類 | おすすめ | 免除される問題の覚え直しが必要 | |
乙種7類 | どちらとも言えない | 覚え直しが必要の部分と簡単な問題がある |
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