今回は社会人となり独学で取得した電験2種の不合格体験記です。
2回の受験で1次試験を突破し2回2次試験へチャレンジし不合格となりふりだしへ戻りました。
これから合格する社会人の皆さんのお役に立てれば幸いです。
第2種電気主任技術者とは
電圧17万ボルト未満の事業用電気工作物の工事、維持及び運用の保安の監督を行うことができます。
電験3種との違いは電圧が5万V→17万Vになったこと。
発電所の出力が 5千キロワット以上の発電所を除くの但し書きが消えたことでさらに範囲が増えます。
求められる知識も増え1次試験の4科目に加え2次試験の2科目の合格が必須となります。
受験のきっかけ
将来、必要になる可能性があった為、電験2種取得を目指しました。
電圧17万ボルト未満の事業用電気工作物がある会社に所属しています。
電験2種保有者が定年退職し資格保有者が1人になってしまったのがきっかけです。
又、将来電気主任技術者の需要が高まるのではと思ったからです。
この他に出張費は会社で出してもらえたので東京まで遊びに行けるとウキウキでした。
2017年(H29年) 試験
1次試験合格状況
科目 | 受験者 | 合格者 | 合格率 |
理論 | 5,145人 | 2,832人 | 55% |
電力 | 3,952人 | 1,488人 | 37.7% |
機械 | 4,901人 | 3,188人 | 65.0% |
法規 | 4,710人 | 2,490人 | 52.9% |
1次試験 | 6,570人 | 1,737人 | 26.4% |
4科目とも90点満点中54点以上合格
勉強時間
理論 1月~2月
電力 3月~4月
機械 5月~6月
法規 7月
過去問7月~8月
平日1時間 休日7時間
時間はおおよそこんな感じです。
参考書、過去問を中心に勉強をしていました。
試験結果
理論 56点 合格
電力 61点 合格
機械 52点 不合格
法規 60点 合格
機械がぎりぎり不合格の点数でした。点数調整があると合格する可能性があった為、合格通知が来るまで2次試験の勉強はしていましたが不合格となりました。
2018年(H30年) 試験
1次試験合格状況
科目 | 受験者 | 合格者 | 合格率 |
理論 | 4,511人 | 1,471人 | 32.6% |
電力 | 5,072人 | 3,040人 | 59.9% |
機械 | 4,104人 | 1,595人 | 38.9% |
法規 | 4,664人 | 2,422人 | 51.9% |
1次試験 | 6,631人 | 1,600人 | 24.1% |
理論90点満点中49点以上合格 その他3科目90点満点中52点以上合格
2次試験合格状況
受験者 | 合格者 | 合格率 |
2,624人 | 381人 | 14.5% |
合格基準は、100 点満点換算で 60.0 点以上(実得点 180 点満点で 108 点以上)、かつ、各
科目ともに平均点- 5 点以上と決定されました。
参考:電気技術者試験センター
勉強時間
仕事が1月~3月まで忙しかった為、出遅れ2次試験の勉強が後手に回りました。
1次試験
機械 4月~5月 8月
平日1時間 休日5時間
時間は目安です。
2次試験
電力管理 6月~7月
機械制御 9月~10月
10月~11月 過去問
平日1時間 休日7時間
時間は目安です。
昨年同様、参考書と過去問を中心に勉強しました。
試験結果
1次試験
機械 合格
2次試験
電力管理 解答した問題 問1 問2 問4 問6
電力管理は論説を中心に解答した為、時間に余裕がありました。自信〇
機械制御 解答した問題 問1 問2
機械制御はサイリスタ、フィードバック制御といったものは専門外かつ勉強していないので誘導機器、同期機器を解答しました。自信△
結果 不合格
2019年(R元年)試験
2次試験合格状況
受験者 | 合格者 | 合格率 |
2,513人 | 574人 | 22.8% |
合格基準を 100 点満点換算で 60.0 点以上(実得点 180 点満点で 108 点以上)、
かつ、各科目ともに平均点以上と決定されました。
勉強時間
電力管理 2月~4月
機械制御 5月~7月
過去問 演習問題 8月~11月
平日1時間 休日7時間
昨年同様、参考書と過去問を中心に勉強しました。
試験結果
電力管理 解答した問題 問1 問2 問3 問4
電力管理は解答していく中で答えが導ききれないところが多く難しく感じ力不足を痛感しました。
自信×
機械制御 解答した問題 問1 問2
機械制御は誘導電動機と変圧器の選択し解答。電力管理に比べ簡単に感じました。
自信◎
結果 不合格
3年間のまとめ
1次試験
1.電験3種の方が難しい。
2.理論が1番難しい。
3.語群から選ぶが問題文から選択肢が3択くらいになることが多い。
2次試験
1.基本的なことは参考書で学べるがそれだけでは厳しい。
2.過去問から抑えておいた方がよい計算問題はあるがあまり点数にこだわらなくてよい。出題範囲が広いため自分の専門分野がくれば点数はとれる。
3.計算問題を選択すると時間がかかり論説を選択すると時間が余る傾向にある。
2次試験2回目不合格となり振り出しへ戻ることになりました。
手ごたえとしては全く無いわけではないのでまた次の年に最初から勉強しなおすこととしました。
つづく
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